年上彼氏は看護師さん
ちょと複雑。男の人の番号を登録したのは、



パパ以外初めてだったから。



でもパパに言えない事も、研吾君になら話せそうな気がした。



「朝里ちゃん何してるの?」


亜衣ちゃんは研吾君が好きなんだよね。



いくら治療とはいえ、研吾君と連絡とるなんて話し聞いたら嫌だよね。



「パパにメールしてるの。」


本当は病室で携帯は使ってはいけない。



「朝里ちゃん、研吾君の携番聞いてくれないかな?



研吾君に何回聞いても駄目だって言われたの。」



そうなんだ。



私に教えてくれたのは、治療の連絡を取る為だからだよね?



自分にそうだと何回もいい聞かせた。



「私本当に研吾君好きなのに子供扱いするんだよね。


「早く大きくなりたい。朝里ちゃんみたいな綺麗なお姉さんになりたい。」



そんな事言ってくれるのは亜衣ちゃんだけ。



「亜衣ちゃんありがとう。亜衣ちゃんの気持ち研吾君には届いていると思うよ。


亜衣ちゃんは私なんかより、ずっと綺麗なお姉さんになると思う。」



亜衣ちゃんが嬉しそうに微笑んだ。








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