俺様!何様?執事サマ!?



「…で!?何なのあんた!!?」



数分後、やっと解放された私。

顔あついし、汗かいた。

だって男の人に抱きしめられたことなんかなかったんだもん!!

顔真っ赤の私を見て、意地悪い笑みを浮かべる。



「ははっ、初々しー。もしかして初めてだった?男の感触」

「かっ…!!か、かかっ…いだっ!!?」



動揺でソファーから落ちた。

ククク、と堪えきれないような笑い声が頭上から降ってくる。

……こうして、私はこいつを笑わせる行動をとってしまうんだな。



「だいじょーぶかよ」



子供みたいに持ち上げられて、座らされる。


なんかデジャブ?


ああ、もう、最悪だ。





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