許嫁
許嫁
「…夢か」


最近よく見る夢。


自分は幼い頃に交わした約束。


相手の男の子の名前すら思い出せない。


カーテンを開け朝日を取り込み時計を見る。


まさに快晴。


曇り一つない青空が広がっている。


今日もいい一日になりそうだ。


いつものようにご飯支度を始める。


父を早くに亡くし女手一つで育ててくれた母に代わって家事をするのが私の仕事。


「おいしい」と言って母が食べてくれるのが何よりも楽しみだ。
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