water song(みずうた)
肩に回された腕から伝わる、他人の温度。
天使にも体温が有るのだろうか?

悩んでいると、目の前の天使が目を開けた。

優しくけぶる、琥珀の瞳が、夢の名残を瞼に残し、開かれた。

「ん…むぅ。おはようさん、何朝から固まってるんだ?」

荒っぽく頭を撫でられ、ようやく目の前の人物の正体に思い当たる。

「ガルン」

信じられずに呼ぶと、

「どうした?狐につままれたような顔して。」

天使は心底可笑しそうに笑った。

「さて、今日もいい天気だな。飯食ったら早速移動開始だぞぉ」

離れていく体温にようやく衝撃の収まった私は、朝食の準備を手伝うべく、起き上がった。





『01-02.盗賊遭遇と恩人』と『01-03.響く歌声と名前』の間のお話です。

リールの衝撃、伝わったかな?
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