water song(みずうた)
しかし、確かにガルンと比べると、そうかも知れないな…と感じた。

「箱入りお嬢様…かもな、お前。
喋り方変だけど。
どっか、辺境の地で育てられて、祭祀も居なかった…とか」

考えたら、頭がにぶく痛んだ。
私は、ため息を付いた。

「ところで、腹へらねぇか?俺は減った…」

ガルンが言いつつ、お腹をさする。

減り具合を証明するように、ガルンのお腹から大きな音がした。

ガルンは、容姿に似合わず健啖家(ケンタンカ)…つまり、大食らいなのだ。

ぐ〜。

またお腹が…って、今度は私だ。

「そうか、そうか、お前も腹減ったか」

ガルンは、ニヤリと笑って私の頭をぐしゃぐしゃ撫でた。

私は、恥ずかしくなって、顔を俯けた。
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