water song(みずうた)
私は頷いた。

「相棒…は良く解らないけど、私もガルンと居ると、とても落ち着く。」

まるでパズルのピースがハマるようにピッタリと、私の、私自身が欠けているはずの世界が落ち着く。

だからこそ、ソレが欠けてしまったら…と不安になっていた。

ガルンの言葉に安堵感を感じ、私は微笑んだ。

不安が無くなった訳では無いのだけど、今ガルンは側に居てくれる。

それだけで充分だと、ガルンの言葉を聞いている内に、そう思えるようになった。

ガルンが側に居てくれる事、それが理由で良い。

「じゃ、やっぱり一緒にいよう。お前か俺が嫌だと思うその時まで。」

ガルンが拳を突き出す。

私はその拳に、自身の拳を打ち付けた。
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