water song(みずうた)
「私、しばらく街に居て、お金稼ぎたい」

「あーそうだな、俺も剣を買って、懐が少し淋しくなった事だし、そうするか。」

「なんだ、お金なら僕、結構持ってるね。必要なら…」

「それで、期間は…」

私達は、ゼルドさんを無視して相談を続けた。

「そうだな、仕事はタイミングもあるし。有る時は有るけど、無いとずっと無いしな。
とりあえず、1週間くらい、この街に滞在してみるか」

「わかった」

ガルンは、パンを手に取り、むしって一口食べた。
パンを嚥下した後、再度口をひらく。

「俺は明日、冒険者ギルドに行ってみようと思うが、リールはどうする?」

一人で街を歩くのはまだ不安だったので、私はガルンに付いて行く事にした。

私の答えを聞いたガルンは、頷いた。

「そうだな、何があるか分からないし、とりあえずはそうした方がいいな。」

明日の予定がまとまった私達は、少し冷め始めた料理を口にしたのだった。
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