BLUE

長いようで短い夏休みも
いつの間にか終わりを迎えて

いつもと同じように
学校が始まった



始業式では相変わらず
校長先生の長い長いお話し


やっぱりまだまだ暑くて
ほとんどみんな聞いてない


―あたしもその1人


天井をぼーっとながめながら
入学式を思い出してた


隣に寝ているきれいな子を

さらさらな薄茶色の髪の毛
柔らかな肌に長いまつげを

目を覚ましてあたしを
見据える青い―瞳を



モモちゃん
この時からあたしは
モモちゃんを見つめてたみたい

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