ヴァンパイア†KISS~孤高の花
「ヴァ…イオラ……」
血濡れた花のように仰向けに横たわるヴァイオラ。
その横に座り込んだルシアの頬をヴァイオラが血に濡れた手でそっと触れる。
「ル…シア…あなたが大人になるのを…楽しみにして…いました。もう…わたしがいなくても、大丈夫…。これからは…デュオの愛を受けることができるので…すから」
「ヴァ…イオラ…。嫌です。……あなたはわたくしの……母でした…ずっと、ずっと…!」
ヴァイオラは瞳を細めて嬉しそうに微笑むと、心臓に突き刺さった剣を抜きとり、破れた服の裏からバイオレットのバラを取り出した。
深紅に染まったその花は、この世にたった一つの色艶を帯びて、ルシアの手の中で光り輝く。
「デュオ……その花に誓いなさい。……ルシアの孤独を癒す……と…」
横たわるヴァイオラを両側から挟むように座るルシアとデュオ。
デュオはルシアの手の中のバラに包むように触れると、唇を微かに開き血染めの花にキスをした。
「お…兄さ…ま」
ヴァイオラの血に濡れたデュオの唇が、ルシアの唇に重ねられる。
―――――――――お兄様…………………!!!