桃色ドクター
強くなりたいと言った私に仁ノ介は言ってくれた。
「強くなんてならなくていい」
今までいつも強がって、しっかりしなきゃって思って生きてきた。
甘えるよりも甘えられるばかり。
頼られてばかりで、誰かに頼ることが苦手で。
「そのままの香織でいい。何の為に俺がいると思ってるんだ?」
キザなセリフをサラっと言えちゃう人。
患者さんとか、病院で働く人とか
絶対これからも恋しちゃうと思う。
だって、かっこいいんだもん。
私の彼氏、仁ノ介は誰よりも素敵なドクターなんだから。
いつか絶対結婚しようね。
頑張ろうね、仁ノ介。
「香織……目を閉じて」
「香織、声我慢しなくていいから」
「香織の全てを愛してる」
これからも、
私は彼の愛の診察にドキドキさせられっぱなしの予感……
~END~