桃色ドクター


こんなに意地っ張りな私を素直だと言う先生。



少しでも長く電話をしていたくて、返事をするまで時間をかけた。


先生の吐息や、溜息、呼吸、全部をしっかりと耳から感じていた。



ふとんに潜り込むと、まるで、一緒のふとんに彼がいるように感じてしまう。




自分のドキドキが、聞こえる。



「素直じゃないよ、私。先生は、いつも患者さんにこんな風に電話したりするんですか?」



どんな返事を期待してる?


私はバカだ。




これ以上好きになってはいけない相手だと知りつつも、どんどん好きになっていく。



そして、もっと知りたい。



私だけ特別だと言ってほしいと願っていた。




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