シークレット
「雫…」
お母さんは
私を見て悲しそうな声でいった。
その間も
淡々とオムライスを作っていく。
熱したフライパンに
油を入れ、卵二個分を流し込んで
かき混ぜながら焼いていく。
半熟になった所で
お皿によそってある、
ケチャップライスの上に乗せた。
「出来た♪
梓とお父さん呼んでくるね」
…―トントン
寝てるのかな‥?
ガチャ―‥
静かに入る。
ベッドには
だらしなく寝ている梓がいた。