この世界で君を愛す
プロローグ
ボクは漂っていた。





………ボク………?





ボクはいったい……誰なんだろう……?





ボクは……何物なんだろう……?





ボクは何のうつわもない……ただ……漂うモノとして……。





存在しているのか いないのかもわからない。





ボクは……だんだん薄れていく。





その薄れゆくモノが……。





ボクの意識なのか……それともボク自身なのか……。





ボクは……。





少しずつ……。





その流れに身を委ねた。



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