天上のワルツが聴こえる
と。

廊下を走る、あわただしい足音が聞こえてきた。

1人ではない。数人のものだ。

「リーファ!」

少女は、ハッとして歩を止めた。

それは懐かしい声だった。

「…ピーチ?」

少女は、くるりと振り返った。

ふわりと身をひるがえす。

赤い髪が、宙を舞った。

「行くな! リーファ!」

フロルの声が、虚しくこだました。
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