天上のワルツが聴こえる
あわてて振り返ると、四体の警備ロボットが近付いて来るのが目にはいった。

先頭のロボットの肩には、フロルが乗っている。

「どうやらここまでのようだね」

フロルは、咽の奥でククッと笑った。

「どうして、ここが?」

別に動じた様子もなく、アンドロイドは訊いた。

「さすがに、警備ロボットに不審尋問をされたときは、驚いたよ」

フロルは、ニヤリと笑った。

さっき、アンドロイドは自分のパルスパターンと、マザーのそれをすりかえて警備ロボットにプリンティングした。

と、いうことは…。
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