黄昏の宇宙(そら)

「生活に不自由していないいかい…?」


「不自由?何に不自由しなければいけ
ないのかな」


「だって、電化製品なんか殆ど無いん
だろ?」


「勿論、そんな物無いさ…と、言うか
必要が無いかな。」


「必要が無い?」


「ああ、暑ければ服を脱いで木陰に行け
ば良いし、寒ければ服を着込んで暖炉の
前に集まれば良い、音楽が聞きたければ
自分で歌えば良い。全て自然が我々に与
えてくれる」


イーグルは正直に羨ましかった。


出来る事なら彼等と生活を共にしたかった。


しかし、彼等の星には一番早い宇宙船を使
っても、生きて居る間に到達出来る距離で
は到底無かった。
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