21世紀人のカルテ 第二話
例えば、そう、将来のこと。



同年代の人と話すと、どうやっても暗くなっちゃうけど、Gさんと話すと違うカンジになる。



アタシがニュースで無責任に流される、「不景気」「格差」「恐慌」の言葉に言いようのない不安を感じて、それをメールすると、彼は明るいカンジで返してくれる


「僕が若い頃はもっと大変な状況で、しかも、僕はろくに勉強したことなかった。でも、どうにかなったんだ。自分を信じなよ」



最近はもうお互いのプロフィールをまったく気にしなくなっていた。


Gさんはフツーに昔話をするようになったし、アタシもフツーに学校の話をしたりしていた。


昔は何でも勢いだけでどうにかなったもんだとか、
聞き分けのない新人社員は容赦無くぶん殴って、別にそれが問題にはならなかったし、後で感謝すらされたとか、
そんな割りとバイオレンスな話。


こんな話をしているGさんがサイトのプロフでは20歳ってことになってるんだから、何というかネットってのはすごい。



それはともかく、アタシたちはいつの間にか、何でも話せる関係になったんだ。


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