白い天井~恋愛依存症候群~
シャンプーと言わずボディソープと言わず、手当たり次第、体のあちらこちらになすりつける。

このままでは、いられない。
こんな汚いままでは、とても……。


シャワーが温まるにつれ、浴室は甘い泡の匂いで満たされた。
息苦しさが、消えていく。

けれど、洗う手は休まらない。
洗いたい思いは、強くなる。


ハルコの触ったすべてを、洗い流してしまいたかった。


洗いすぎて、自分が溶けてしまっても構わない。


ザアァァァ


原液のままぬめりと塗られた洗剤に、手首の傷たちが悲鳴をあげた。
閉じかけた切れ目が、熱をもつ。


だから、なに。


痛みを訴える体を無視して、タオルでゴシゴシ擦り続けた。
そうしなくてはいけない気がする。


このまま、全部消えてしまえ。

自分で死ねない弱虫野郎。

欲に負ける、愚か者。


情けなくて、ただひたすらに、情けなくって……。



死んで、しまえ。
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