◆~恋色模様~◆   .★*゚おれんじ模様゚*★.

◆ 岸本橙 ◆



じーっ



教室の窓から遅刻だっていうのに全然悪びれた様子も無く登校してくる、綺麗なオレンジ色の髪を見る。



だって地毛でオレンジ色なんてあり得ないって思うんだもん。



でもプリンになってるの見たこと無いし?



多分地毛なんだろーな。





「美桜(ミオ)、何見てるの?」





ちょっとオドオドした声の方に振り返ると、

頬を少し赤く染めた朱里(アカリ)だった。





「え?

あぁ、オレンジ頭?(笑」



「オレンジ……?

あ、岸本くん?」





あたしが見てたのは、

オレンジ頭って言えばわかるほど有名な岸本橙(キシモト ダイ)ってヤツ。





「目立つよねー

上からでもよくわかる」



「でも綺麗なオレンジ色だよね」



「確かに(笑)」



「何が綺麗だって?」





突然男が朱里の肩に手を回して、あたし達の会話に入ってくる。



入ってきたのはあたしらの隣のクラスのヤツ。





「裕太(ユウタ)」



「よっす♪」





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