◆~恋色模様~◆   .★*゚おれんじ模様゚*★.

◆ オマケ ◆


「あ、あのさ?」



「うん?」





振り向いた橙に、やっぱり渡そうか渡さまいか迷ったけど、迷ったなら渡しちゃった方がいいよね?



渡さず後悔なんて嫌だし。





「これ……」





そう言って出したのは今日朱里にもらったクマのマスコット。



クマは青とピンク。



ピンクのクマは左手に持ったまんまで青のクマを右手に持って橙に差し出す。



うぁ~~



あたしのキャラじゃないーっっ



受け取ってくんなかったらどうしよーっ



って思ったけどそんな心配なんてする余裕もなく、橙が受け取ってくれる。





「オレもらっていいの?」





橙があたしに聞いてくるけど、恥ずかし過ぎて首を縦にしか振れない。



や、やっぱ止めればよかったかも(汗)



ん?



急に頭の上が暗くなったから、


雲の影に入ったのかな?


って思って顔をあげると、あたしの上にあったのは橙の顔。



ぅわっ



ど、どーしよ!?



プチパニック状態のあたしの左手にあったピンクのクマに、橙があたしから受け取った青のクマをくっつけて





「おそろい」




なんて柔らかく笑うもんだから。



夕日があたってオレンジになったなんて言い訳が聞かない程、あたしの顔は真っ赤に染まっちゃったんだ。





< 28 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop