ふたつの恋の物語

春哉

君の気持ちが知りたい

本当の気持ちが・・・


――――――――――――――

『はーるや♪一緒に帰ろ?』

いきなり腕に抱きついてきた。

「はぁ・・・夏紀?」

『なぁに?』

すっごい笑顔で俺の顔をみた。
『あたし、春哉が断れないの分かってるもん。』


「俺、用事あるから。」

俺は夏紀の手を振り払って足早に教室を去った。


『やだぁ!春哉ぁ!!!』

夏紀の大声が聞こえたけど無視した。


夏紀は前から仲がよかった女子グループの1人。
最近彼氏と別れたらしく、俺にやたらとひっついたりしてくる・・・



下駄箱に着き、靴を履き替えてると・・・

『春哉くん♪』

振り返ると千里ちゃんが立っていた。

「千里ちゃん・・・」

『一緒に帰ろ?』

「あっうん・・・」


あの後から普通に話はしたけどこうやって2人きりになるのは久しぶりだ。
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