shui
静かに星空を映していた水面が、

歪んだ。

と思った瞬間、雫を散らした。

そこには白いワンピースがいた。

「ホシ」

そう言うと、彫刻のあるくすんだ銀の台に、不思議に輝く石のはまった大ぶりの指輪を見せた。

「ほら、ホシ。もう迷わない。」

そう言って白いワンピースは、華奢な白い腕を掲げて、仰ぎ見た。

「空の真ん中にあるあの星と、おんなじ色をしている。」

僕の白いワンピースは幸せそうな顔をしていて、あんなちっぽけな星に取られた気がした。




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