ブタに真珠
働かネーゼ
今､世間ではバリバリ仕事をこなす女『キャリアウーマン』の時代を迎えている。

仕事をこなし､尚且つ恋愛にも手を抜かない。
そんな華麗な『キャリアウーマン』に世の女性は憧れを抱いている。

…はずなのだ。
あの女以外。


「竹内！明日の会議で使う資料出来てるか〜？」

「はい！あ､部長。その件で何ですけど…」

大手広告代理店。
ここは竹内涼の職場だ。

「やっぱり竹内さんて素敵よね。デキる男って感じで」

「うんうん！恋人いるのかなぁ？フリーなら立候補しよっかな！」

「馬鹿ね。竹内さんがフリーな訳ないでしょ？あんなに仕事熱心でルックスだって最高､おまけに優しい！…そんな完璧な竹内さんに恋人がいないはずないわ」

涼の姿を見ながらコソコソと話すＯＬ二人。
頬を赤く染め､部長と話し込む竹内を熱い視線で見つめている。

涼はこの会社の中で３本指に入るほどの良い男。
何事にも真面目で容姿端麗､そして紳士的。
そんな涼がモテないはずはない。

もちろん､恋人だっている。

そんな涼にもある悩みがあった。
というか､涼自身には何ら問題はない。

あるのは涼の友達だった……。
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表紙・目次

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