約束

再会





―信―


「知ってる?人って簡単に人を裏切れるんだよ。」


「知らないなそんなこと。なんで分かるの?」


「………裏切られたから。」










―――


「このみは、今何見てる?俺?それとも…」


このみは同居人の男との電話を切ってから暫く黙りこんでいた。


俺はこのみに寄り添うと冷えきったこのみの手に触れた。


「…えっ?何って……」


左右に揺れるこのみの黒い瞳。


「俺のこと?…んなわけないか。なんか言われたんだろ?電話で。」


「何でもないよ。」


このみはハハッと嘘の笑顔を俺に向けた。


「俺…やっぱ抑えらんねぇよ。過去に何があった?俺に話してくれない?」




もう


そんな顔しないでよ…




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