幼なじみ〜first love〜
「…音…絢音…!」




「ハァ…ハァハァ…っ…」




胸が苦しくて、布団を蹴りあげて、飛び起きた。




「どうしたんだよ…!?すげぇ…うなされてたし…汗もびっしょりじゃんか…」




額からだけじゃない、身体中、服もびっしょり。尋常じゃないほどの汗をかいていた。




「泣いてんじゃん…怖い夢でも見たのか?」




蒼が、洗面所からタオルを持ってきて、あたしの汗を拭いてくれた。




「…平気。夢を…見たの」




あの時も蒼がいたから……生きてこれた




あたしは蒼の胸の中に顔うずめた。




「何の夢?」




もうあれから5年が経つんだね……




ねぇ…智也




今でも…あたしを…?




「……蒼……智也と会ったよ……」
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