幼なじみ〜first love〜

手を握り締めたまま、蒼の肩に寄りかかって、星空を見上げていた。




「星…きれぇーだね……」




「ん…」




ずっと…こうしていたい……




「昔さぁ…星に名前つけたよね…」




小さい頃、ふたつ並んだ星に名前つけた




「そぉーだっけ…?」




「蒼は覚えてないかぁ…。ずーっと一緒にいるよって…あのふたつ星みたいに、いつも一緒にいるよって…あたしが蒼にそう言ったの」




星を見上げている蒼の横顔を、見つめた。




「蒼が幼なじみでよかった……」




「…いまは彼女だろ?」




「うん…。蒼とこうして一緒に暮らせるなんて、夢みたい…」




夢のように幸せで




この夢が
いつか覚めてしまうんじゃないかって




そんな不安さえも




繋いだ手のぬくもりが、拭い去ってくれる




このままずっと

一緒にいようね……蒼
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