幼なじみ〜first love〜
下の部屋で眠っているパパとママに気づかれないように、そっと音を立てないように蒼の部屋の扉を開けた。




「蒼…?」




蒼の部屋は明かりがついていなくて、部屋の中は月明かりに照らされていたけれど、それでも暗くてよく見えない。




「絢音…」




窓際で風にあたる蒼が振り向き、胸の奥がギュッと苦しくなった。




「どしたの…?蒼…」




「ん…?まぁ座れよ」




蒼は窓のそばに座り、夜空の星を見上げていた。




「なんか…眠れなくてさ」




「あたしもだよ…」




あたしは蒼の布団の上に膝を抱えて座った。
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