幼なじみ〜first love〜
「フーっ…ホンマに暑いわ〜」




遊也がTシャツをパタパタと膨らませながら、俺の隣にだるそうに座った。




「遊也、声枯れてね?初めから気合い入れすぎなんだよ」




遊也は体育祭とか、めちゃくちゃ張り切るタイプだからな…暑苦しい男め。




「応援団長が応援せな、誰が応援すんねん!そら声も枯れるで」




遊也は俺の頭をパシッと叩く。痛てぇーよ。




「あっ!次の障害物競争、絢音と美々の番やで!応援せな」




遊也は、立ち上がり2人に向かって思い切り叫んだ。




「おまえらぁーっ!ビリは許さへんでーっ?」




「遊也ー!うるさーい!そんなことより、ジュースとタオル用意しといてよー!」




美々がこっちを見て叫ぶのを、絢音っちは隣で笑ってる。




「美々に怒られてもーた。ケン…美々のどこがええねん?あの女王様気質、どーにかならんのかいな」




「ふはは…ほっとけ」




いつも明るい遊也だけど、俺は時々思う。




コイツ…無理して笑ってるなって……
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