幼なじみ〜first love〜
「今日うちで飲み会やるんやけど…絢音も来ぃひん?」




遊也はしゃがみこみ、あたしの机に腕と顎を乗せてニコッと笑う。




「誰が来るの…?ケンちゃんと美々ちゃん?」




「…と…瑠奈や」




瑠奈は、遊也の彼女。




「なんか…あたし邪魔じゃない?」




遊也は、前まで別れた時にめんどくさいからって…あたしたちと遊ぶ時は、瑠奈を誘わなかった。




瑠奈とうまくいってるのかな…それならそれで、嬉しいことだけど。




「何で邪魔やねん?わけわからへん」




「カップル同士にあたしひとり…みたいなさ?」




「アホ。俺バイトやから、夜10時に俺ん家、集合な?」




遊也は、あたしの返事を待たずに、自分の席に戻っていった。




雨音がどんどん強くなる。



雨が嫌い。


心がどんどん憂鬱になってく…。




「今日は…雨やまないのかな……」




何か…胸騒ぎがする……――。
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