幼なじみ〜first love〜
新幹線の中、あたしと美々ちゃんは隣同士に座っていた。




「ミミちゃん…あたしのこと気にしないで、ケンちゃんの所に行ってきていいよ?」




美々ちゃんには、気まずい思いをさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいだった。




「いーよ。なんか男子たちと騒いでるし…」




後ろのほうで、ケンちゃんと男子4人がトランプをして盛り上がっていた。




「なんか…あたしといたらミミちゃんまで悪者になっちゃう気がする…」




「何言ってんの、バカ…」




美々ちゃんはそう言ってくれるけど…




遊也もあたしに気を遣ってるのか、話しかけてこない…




瑠奈は、あたしと目を合わせない。




瑠奈が怒るのは、もちろん当然なことだと思う。だけどあたしは、まだ瑠奈に謝ることができていなかった。




あたしは、自分の罪の重さに気づいて、何もできなくなっていた……









みんな…あたしのせいでバラバラになっちゃった…。
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