幼なじみ〜first love〜
「蒼は…?ちゃんと眠れた…?怖い夢…見なかった…?」




「うん…絢音がケーキ食い過ぎで、デブになる夢みた」




「ひっどぉ〜なにそれぇ〜!」




「幸せな…夢だったよ」




「どこがよっ!?」




「…幸せだよ…俺」




絢音の瞳をまっすぐに見つめた。




「時間が…止まればいいのにね」




そう言って絢音は、切なそうに微笑む。




「―――……んっ」




絢音のその柔らかなピンク色の唇に、そっとキスをした…―――。




キスをすると


時間が止まったような気がする




瞳を閉じて




柔らかな唇の

感触を感じる




ふわっと広がる

絢音の甘い匂い




何も見えない

何も聞こえない


絢音しか考えられなくなるから……




だから


ずっとキスしていたい…―――








――…時間を止めたくて
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