プリンセスと学園の法則


「やっぱ梨緒はからかいがいがあるわぁ♪」



「さいてー!!
もう知らない」



「まぁ怒んなって?
行くぞ」


湊はあたしの手をするりと捕って前を歩く。



――…一応怒ってたのに。

結局いつもこんな感じで最後は湊の強引さに負けちゃうんだ。




門から一歩足を踏み入れればもう学園祭ムード全開!!



飾りつけがしてあって賑わう廊下を通り、教室に行く。




「あ!!
メインの二人が来たよぉ♪」



「あ!!本当だぁ」



な、なに??

メインって?



イマイチ状況を理解できていないのはあたしと湊だけらしい。



「ほら、早く着替えて♪」


あたしは女子に、湊は男子に手を引っ張られて、
コスプレの衣装を渡される。





< 128 / 224 >

この作品をシェア

pagetop