被害妄想彼氏
修司くんはトイレから帰ってきても、慎一さんにイジメられていた。


「このフォーク気にいったわ」


「いっったぁ!!」


修司くんは首もとをフォークで刺されていた。


「修司くん、それよりさぁ旅行の話してよー。真知子と初エッチしたんでしょー」


それを聞いた慎一さんはニヤリと笑った。


「おぉ、話せよ。」


「それはちょっと…」


修司くんは慎一さんから目をそらした。


「なんでー。いいじゃん、なぁ?真知子ちゃん?」


私も目をそらした。


「あぁん?お前ら俺に逆らう気か?……んならこのフォーク、修司のティンコに刺すぞ」


………目が本気だ。


『話します……』


私達はハモって言った。


私は修司くんにマフラーをあげた後、電気を消した。
すると、修司くんが近寄ってきたのが分かった。


お風呂あがりの、いい匂いがした。
お風呂上がってから結構たつのに。


そのまま布団に入った。


うわぁ…とうとうですか。
私は緊張と不安と好奇心で一杯だった。


…………なのに。


「べぇっっくしょおいっ!!」


ゴン!!!!


修司くんがクシャミをした時、修司くんの頭と私の頭がぶつかった。
あまりの勢いのよさに、私は気を失った……。
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