永遠の絆

潜める感情


“今度、どっか行かね?”


そう翔に言われてから早、1ヶ月が経ってしまって気付けば8月も後少しで終わりになっていた。

あたしのバイトが忙しかったのと、その久しぶりに働いたバイトで体調を崩してたのもあって、休みの日は眠りに堕ちていた。


だから結局そんな日々が続いて早1ヶ月が経った。


8月最後の週の木曜日。あたしのバイトが休みで1ヶ月振りに翔に会った。



「白っ!!」


車に乗ってすぐ翔に言われ、あたしは何の事かさっぱり分からなくて首を傾げる。


「ん?何が?」

「みぃちゃん肌白いなーって思って。全然焼けてねぇじゃん」

「あー、だってずっと室内だし外で遊んでないや」


そう言って苦笑いすると「働き者」と言って翔はクスクス笑った。


「働き者って、翔のほうが働き者じゃん。…焼けたね」


それほど真っ黒じゃないけど1ヶ月前よりかは肌が黒くなってた。




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