Black Light

今思えば

私と湊の思い出はとても少なくて

思い出せる物にも限りがある


それでも

湊の一つ一つが

私の心に焼きついて

ここから離れることができない



湊はずるい

こんなにも大きな想いを私に残して

自分だけがどこかに逝ってしまうなんて



「湊…
寂しいよぉ」



虚しく夜の空に響く声が

私の胸を強く強く


締め付けた






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