【短編】後輩カレシ。



気持ちも伝えず終わった恋。


ずっと好きだったのに………


悔しかったな。


それから私、少し恋に臆病になったみたい。




「もぉヤダ〜……」


自然に言葉にだしてしまった。


「失恋したことがですか?」


その言葉は高野に聞き取られてしまっていたみたいで、はっとする私。



「うん……」


あぁ〜、思い出したら落ち込んできちゃった……。



「恋なんて精神病の一種だ。そんなもんにふりまわされるなんてさー。」

いつの間にか話をきいていた澤崎くん。


「うるさい〜!」



今日はもう帰ろう。


私は鞄をもってドアノブに手をかけた。






「先輩。」
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