爆走ハラスメント〜ツンデレ生徒会と硬派な王子達
「中川 ディランにしろ、浜松の兄貴にしろ、なんだったんだ…?」


教室に戻りながら、真幸がぽつりと呟(ツブヤ)いた。


「ディランの思考回路は特殊で、その暴走を止めれるのは、私の兄だけなの。それでいつも、兄を呼んで迎えに来てもらうんだけど…。」


「兄貴も特殊な思考回路ってわけか。…1つ確認しとくが、兄貴はその…女装癖があるとか、心が女性だとか…」


「違うのよ。女性が好きだし、女装癖もないわ。初対面がアレじゃ、そう思われてもしかたないけど。」


葉子はそう説明しつつ、思い出して笑ってしまった。


「でもさー、本当にそっちの人かと思う程、キレイにメイク出来てたよね。」


和葉も思い出し笑いをしながら、そう言った。


和葉の言う通り、太陽の化粧は、妙に慣れていた。


教室に戻ると、先生が哀れんだ目で葉子を見た。


「お前も大変だな。早く席に着け。」


そう言うと先生は、何事も無かったかのように授業を始めた。


試合まで2ヵ月。


それぞれの思惑(オモワク)を乗せて、試合へのカウントダウンは、もう始まっていた。
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