forget-me-not
回りだした運命
ほんとに綺麗なところだなぁ
ここでパパとママは
育ったんだ・・・

だから二人とも
あんなにおっとりしてたのかな

ゆっくりと砂浜を歩いていると
岩場が見えてきた

「あれ・・
 あそこ前にも
 見たことある・・?」

そんなことないか・・
此処に着たの今日が始めてだし

でも・・・なんでだろう
前にも一度来たことがあるような

ボーと眺めていると

遠くから私を呼ぶ声がした


「ゆいちゃーん」


背の高い男の人が手を振りながら
私に向かって走ってきた

息を切らしながら

私の元に着いたその人は
ニッコリ笑いながら自己紹介した

「始めまして
 海藤相馬かいどう そうま)
 といいます」

うわぁかっこいいー!!
こんな人初めてみる


綺麗な目・・・


透き通るような茶色い目に
色素の薄い茶色い髪


顔が一気に赤くなるのがわかった

「あっあのゆいです
 浅尾ゆいです」

「くすっ噂どおり
 かわいらしい子だね」

「えっ・・」

カァァァー

顔から火がでそうだよ

なっ何?この爽やかなお兄さん・・・









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