人魚姫の涙~先生への想い~



「気をつけ、礼。これで体育の授業を終わります」



終わった。


1時間ってこんなに短かったんだ。


いつも無駄な時間ばっかり過ごしてたからなぁ・・・


ぞろぞろとみんなが教室へ帰っていく。


しかたなく歩き出す私は、またさぼる予定。


何もなかった。

それでよかったのかもしれない。



海、行こうかな・・・







「水野!」






え?



この声



あの人・・・



なんで私を呼ぶの?


上の空だったのが気に入らなかった?


お願いだから関わらないで


あの人だけは傷つけたくないんだ



振り向いたまま動かない私に、近寄ってくる。



こないで





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