青の微熱
お葬式の後、
少したってから
おばちゃんが
「茶織ちゃん、
辛いだろうけど読んでやって」
封筒を渡された。

祐介に向けた
トビの手紙だった。


<あんちゃんへ!

俺ね、この間
茶織に連れられて
こっそりライブに行ったよ!

やっぱあんちゃんは凄いな~!
最高だよ!

ぜって~
メジャーデビュー間違いなしだよ

俺、見てて思ったんだ
俺もあんちゃんに負けないよう
大学入ってバスケ頑張る!

そう決めたら
すげ~会いたくなってさ

やっとバイク買ったんだ!
だから今日会いに行くよ。

顔見ると照れくさくって
絶対言えそうにないから
手紙書いた。

これからはいつでも会えるよな。
あんちゃん絶対CD出してな!
俺が一番に買うからさ。

俺、兄ちゃんの弟で誇りに思う。
母さんの事は任しとけ!
俺がちゃんと守るからさ。

 FROM 純    >

おばちゃんは崩れそうな笑顔で
泣きじゃくる私を
そっと抱いてくれた。



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