ロマンティック彼氏
~試合前~

私は不安だらけだった。誰と組むのか,私が足を引っ張らないか,ずっと不安で仕方なかった。

「ユカリさん」

顧問の橋崎先生が私を呼んだ。

「こちら,ユカリさんと組む斎田リアさん」

リアと紹介された子は,とても可愛くて優しそうな子だった。

「はじめまして,よろしくねっ。」

「はじめまして・・・」

明るく返すことは出来なかった。まだ・・・怖かった。
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