指輪

③南 朔也(ミナミ サクヤ)

「へぇ…。そんな過去があったんね」

あたしはどういう風の吹き回しか、見ず知らずの人に過去を話してしまっていた。

なにやっとんの、あたし…って思いながらも。

「で、俺とその人がソックリだったってワケか」

そう、彼・南 朔也君と南 雄也は、名前と顔共にソックリやった。
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