いつもの1ページ
「あとで怒られるね」

クフフと雅美が笑った。

「ま、いつものことだし」

「まあね」

そしてやっと1組に到着。

うーん。疲れた。

ガラッと思いっ切りドアを開けると、一気に注目が集まる。

そんなこと一切気にせず、あたしたちは卒業アルバムを頭上で振って、友達を呼んだ。

「けいちゃーん!!ゆっきー!!」

「またまた派手に登場だね」

苦笑気味のけいちゃん。

「そう?
ね、これ書いて?」

あたしたちはアルバムの最初のページを開いて差し出す。

「じゃ、私のも書いてね」

「もちろん!!」

1人ずつコメントして、どんどん次に回す。

あたしたちはこのコメントが欲しくてここまで走ってきたんだ。
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