青瓶奇譚



ぼくは悩んだ



けれども夢の中のことは



ぼくにはどうしようもなかった



「神様お願いです


 どうかぼくに


 ゆきの夢を


 見させてください」



とお願いしても



たぶんぼくは



かすみの夢を見てしまっただろう



だからせめて



起きている時間は



ゆきのことだけを



考えようと思った








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