僕は先生を愛してます

「父が医者だから、俺も医者になるんだって・・ね。俺、夢なんてなかったから・・。医者っていう目標があれば頑張れる気がしたんだ。だけど、夢とさせられた夢は儚いものだ。こんな簡単に崩れてしまう。きっと、どうでもよかったんだ。俺にとって医者は本当じゃないから」



先生は僕の話を静かに聞いてくれた。




「だから、今の俺にはなにもない・・。お金だって・・地位だって・・。だけど、あなたを愛す気持ちだけは捨てられない」



「ばかね。私は、あなたの傍を離れないわ。お金や地位なんていらない。あなたが居ればそれだけで幸せよ」



「先生・・」



「愛してるわ・・」




甘い口づけを交わす。




「抱いて・・・」





先生の言葉だけで、僕は狂いそうになる。





めちゃくちゃに先生を壊してしまいそうで怖い。




「お願い・・。壊れるぐらい・・抱いてっ・・」




そんな事を言われたら・・僕は・・・・。




―もう止まらない。
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