罪。愛。
11章
飛行機に乗り、眠る。


最近疲れてもないのにすぐ寝てしまう。



また、この夢。


暗闇。


とにかく暗闇。


出口がない。



深い海の底ような。


夜の空のような。


暗闇だけ。




これは今、私の居る世界なのかも知れない。


絶対そうだ。


証拠はない。

でもそうなの。



もう抜け出せない。



今、見ているこの暗闇が現実で


彼の居る世界が夢なんだ。
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