罪。愛。
病院に着き、一段落すると私はずっと疑問に思っていた事を投げかけた。

「なんで、菜月が倒れてすぐに来たんですか?連絡もしてないし、大きい声も出していないし…」

そう、私は大声を出していない。

私が大声を出す時は、
・別れ際(いい男の場合だけ)

・私を“かわいい物好き”と思わせる

とにかく、自分にプラスになるときしか大きい声を出さない。

その私がライバルが倒れた時に大きい声を出す訳ない。

『うーん、勘?ですかね』

何を言ってもカッコいい。

でも、勘とか言って運命とか信じるタイプだ。

じゃ、Bタイプだ。
(Bタイプとはぶりっ子の略)

「そうなんですか。助かりました。きっと私一人じゃパニックになってました。」

『よかったですね。たぶん助かってるでしょう。』

――――………‥‥・
< 13 / 126 >

この作品をシェア

pagetop