冬物語



「ほらっ、あの子だよ。しゃべらなかった子!」




みんなに必死に弁解している様子。





この子ってこんなにしゃべる子だったんだ。





「私美咲。覚えてる?」



「・・・。」




たぶんこの子だ。


今日ここへあたしを呼んだのは。





「美咲が呼んだの?」


女の子たちが嫌そうな顔でそう尋ねる。




「うんそうだよ。吃驚したよ。まさか県外行ってるとは思わなかった。」



そう笑いながら、あたしの両手を掴む。




「え?!県外行ってたの?!」


「すっご。え、一人で?」


その質問にあたしは頷くと、周りにいた女子たちがキャーキャー騒ぎ出す。




「それってすごくない?!私には無理だぁ。」



なんか・・・



なにこれ・・・





あたし・・・なんで女子たちに質問されてるの??
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