恋文


誰もいない。


むしろ、風が気持ちいいくらいだ。





……………やられた!



『──…クスッ』


愛奈は、妖艶に微笑んだ。






『…嘘つきは泥棒の始まりなんだよね?』


と多少の怒りを込めて

愛奈の方に振り返る香。




『そうだよ。だから、自分の気持ちに正直にならなきゃ……ね?』
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