それは運命だから・・・
超人
「今日は先生がいないから僕たちで体育を進めます」
「おー!」
体育係がてきぱきとすすめる。

「じゃぁ、浩次くんと小太郎くんと優くんならんで」
「麻葉ーなにすんの?これ」
「あー走るの。あそこの白い線まで」
「よーし。俺、体動かすの好きやんねん」

そしてキウイ、余分な一言。

「俺様に勝てるわけないやろ!・・・ま、せいぜい頑張れや」

この一言に、みんなげんなり。

「えらそうに・・・学年NO1の俺よりはやいと?よし、勝負だ!!」

あーあー・・・浩次に勝てるわけないだろが。

まぁ俺よりは早いだろうが・・・。

「位置についてよーいどんっ」
ドンの掛け声と共に、ジェット機でもとんだのか、一瞬でゴールだ。
「・・・」
声が出ない。みんな唖然としている。
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